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なぜ文喫の「選書サービス」を利用したのか?
Book, Lifestyle

なぜ文喫の「選書サービス」を利用したのか? 

前回、「好きなことで、生きていく」には、まずは「好きなこと」を見つけなければならないということについて書いた。

社会人として8年経っても好きなことを見つけられていない…。ポジティブに考えれば、今いる環境がとても居心地が良くて満足している。ネガティブに考えれば、好きなことが未だ分からず、またそれを見つける作業の一歩を踏み出せずにいる。恐らくそのどちらも正解だろう。

そこで、この状況を変えるためには今までとは違う方法が必要だった。より多くの化学変化を起こさせて好きなことを引き出すには自分の職場や友人などの生活圏内にいる人ではなく、むしろそこから完全に離れた遠い人のアドバイスを聞くのが良いと考えた。

そこで、たまたま知った六本木の青山ブックセンター跡地に出来た「文化を喫する、入場料のある本屋」文喫が提供している「選書サービス」を使うことにした。このサービスは、本のプロである文喫のスタッフさんに自分の読んでみたい本のカテゴリーだったり、興味や趣味、または嗜好、人生観などを伝え、ヒアリングしてもらった後に、本をセレクションしてもらうというサービスだ。本を選んでくれる方は、もちろん「初めまして」だし、自分のことなど知る由もない。だからこそ、それが今の自分には最適でかつ必要だと考えた。ヒアリングしてもらった後に、「あなたはこういう人」と教えてほしかった。それが最も自分を客観視できると思ったし、今の立ち位置が分かるだけでなく、次に進むためには何が必要なのか、その手がかりが見つけられる気がした。

 

ヒアリング内容

ヒアリング内容は多岐に渡る。
  • テーマ
  • 選書の用途(仕事、趣味、プレゼント、勉強、その他)
  • 読む人(自分、家族、友人、その他)
  • どうしてそのテーマを選出したのか
  • どんな時に読むための本か(時間帯、モチベーション、場所)
  • 普段はどんな作家やジャンルが好きか(ジャンル:小説、ビジネス、ライフスタイル、アート、デザイン、人文、自然科学)
  • 本は普段から読むか
  • 対象のテーマやジャンルにどれぐらい詳しいか
  • 年齢(年代)
  • 職業
  • 全体の予算、また一冊あたりの予算
  • などなど
下の写真のように、上から順番に記入していく。と言っても自分で記入するのではなく、あくまでこの用紙は文喫のスタッフさん用のものであって、これに沿ってヒアリングをしていくという感じだろうか。今回は特別に写真を撮らせてもらった。ヒアリング内容が何だったのかということを紹介するためだけでなく、数多くの「選書サービス」を依頼されてきて慣れているはずのスタッフさんをここまでも混乱させた私の説明力の無さ、順番を無視して、好き勝手にありふれる気持ちをぶつけてしまった証を見せたかったからである。本当に申し訳ないし、でもこれに見事に応えてくれたスタッフさんには感謝しかない。

Why:なぜ依頼したのか?

それはある決断に悩んでいたからだ。このまま今の仕事を続けていくべきなのか、それとも辞めて違う人生を歩むべきなのか。自分でいうのも烏滸がましいが、仕事内容もチームメンバーも最高で、周りの人からしたら辞める理由が分からないという感じのようだ。でも悩んでいた。

なぜなら自分が今までやってきた仕事が世の中にどう貢献してきたのかが曖昧なのだ。経営企画としてのアイディア出しや、プロジェクトの立ち上げ、またそれに付随する業務。ときには新会社を設立したり、業務提携を結んだり、社内の組織変更をしたり、人事制度や育成プログラムを見直したり、業務プロセスの改善をしたり。最近では人工知能を使ってデータ主導の意思決定やリスクマネジメントを導入したり、アンテナ高く会社の方向性を示して社員の先頭に立って先導してきたつもりだ。ただ、それら全ては経営効率を高めるためのものであって株主に、そして顧客に還元するためにつながっている。ただそれはどう世の中をよくしているのだろう?もちろん無意味ではないことは分かっているが、直接的な繋がりがないから、なかなか見えない。

それでも今ではある程度の得意分野になったと言える。でも、この得意分野を更新していけるのだろうか、または好きな課題を発見できるのだろうか、という疑問が徐々に膨らんでいっていた。では仕事を辞めたとして、何をしたいのか?それは定まっていなかった。

そんなことが頭の片隅に常にありながらも、毎晩遅くまで会社に残り、クタクタになって消耗した身体にアルコールを注ぎ、ご褒美と称して大きなお皿に少ししか盛り付けされていないレストランに頻繁に通い、増えた脂肪を落とすためにパーソナルジムに通った。悪循環なのは分かっていたがやめなかった。さらに週末は弾丸旅行を繰り返し、ある年には年間60回以上飛行機に乗ったことだってあった。

でもそのおかげで色んなものを自分の目で見て、感じて、触って、聴いて、嗅いで、味わった。良いものを見つける嗅覚はどんどん研ぎ澄まされていき、レストランは食べログなんて参考にしなくてもお店の門構えだけでどういうレストランか透視できる感覚にまでなっていた。

自然とその業界の人やデザイナーやアーティストなどとの時間が増えていき、交友関係にも変化が表れていった。そこで、彼ら彼女らのクリエイティブな技術や才能に直接触れているうちに、自分で最初から最後まで作品を表現できることに惚れてしまった。そして、いつの間にかいつか自分も学びたい、出来るようになりたいと思うようになっていた。もちろん僕の企画を作るという仕事も技術の一つと捉えることもできるだろう。しかしそれは皆に直接感動や喜びを届けられるものではない。ゼロから何かを作って完成する「技術」が欲しいと思った。

What:興味のある分野

その中でも特に興味を惹かれたのが、毎晩飲んでいたウィスキーや日本酒をはじめとするアルコールを作る技術、それから食べた瞬間に幸せと感じる食事の作り方、お皿に広がるアートをはじめとするプレゼン技術。この世界に飛び込むのはどうだろうか?その方法は、買収するか一から作るか。買収するにしても、ある程度の見聞きは必要だろうから、それ周りの本を依頼した。和食やお酒の作り方、そしてそれのマリアージュなど、技術を知りたかった。アルコールを作ると言っても酒税法や作る国々によって法律も違うだろうから、それら一連の流れが分かること。

 

How:制限を設けずに選ぶ

これだけのことを一方的に話し、香港に帰国の日が迫っていたから実質3日間で選書してもらうようにお願いした。(本当に申し訳ない気持ちだったら引き受けてくれたことに感謝しかない。)

僕が依頼をする上で心掛けたことは「どのような本を欲しいか(What)ではなく、まずはなぜ依頼したか(Why)を明確にする」ことと、「予算や冊数などの制限はあえて設けない」ことだ。何故なら、多少大袈裟かも知れないが、人生の分岐点になるかも知れない作業をするというのに、依頼の動機が伝わりきらなかったら、選書される本の種類にも影響が及ぶと感じたからだ。それにどのような本が欲しいかをこちらが指定してしまっても、このサービスを依頼する意味がない。予算の上限だってない方が良いと考えた。

唯一の制限は、数日で香港に戻らないといけなかったので、引き取りに来るまでの時間が極端に短かったのと、持って帰れる量でないといけなかった。


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